8月17日(土)、ふれあい健康館で、徳島再生可能エネルギー協議会主催による「地域金融と再エネ事業」のシンポジウムが開かれました。基調講演は
東京・城南信用金庫理事長の吉原毅さん、シンポジウムは谷口さん(東京都環境局)、吉原さん(城南信用金庫理事長)、福井さん(牟岐町長)、原さん(佐那
河内村長)、蔭西さん(徳島経済研究所)、加藤さん(徳島地域エネルギー)で行われました。
基調講演では吉原さんが、何故、脱原発に城南信
用金庫は
舵をとったのか、3・11以降の取り組み、これから目指すものと言う内容を、熱く話されました。 その後のシンポジウムでは現在徳島でも増えてきた大資本に
よるメガソーラーシステムが、地域再生という視点から見ると、果たして本当に役立つものなのかという疑問、さらには徳島の地でエネルギーの地産・地消を目
指す再生エネルギー事業を、地域の持続可能な発展に貢献するもの〜「地域の農林水産業を応援するソーラー発電」として「コミュニティーハッピー・ソー
ラー」を作っていく取り組みが話されました。
このシンポジュウムに参加して思い出したのは、田中優さんがよく話される「3つの方向」の取り組みでした。
1番目は、社会を上から下、下から上へ「たて方向」に変えること。政治家を変えたり、政治家になったりという行動。
2番めは「よこ方向」につながり、デモや署名で社会を変える動き。
3番めは「ななめ〜オルタナティブな道」を作っていく方向。
今回のシンポジュウムは3番目の方向を目指した素晴らしい取り組みです。
これらの3つの方向から自分のできることを選んで、どんな手段でもよいので表現し、意思表示することで社会は変わっていきます。そして、この
3つの動きが互いに連関して繋がっていった時、それぞれを孤立化させずに、脱原発という新しい社会の価値観がメインストリームとして、どっしりと私たちの
生活に居座るのだろうと考えます。
運動は社会生活全領域で進むものなのに時として、「政治」「暮らし」「労働」などに細分化され
て、そこからしか「ものを見ない・語らない」方向に向かってきたような気がします。権力が人々を個々に分断して、大きな流れになることを止めようとしてい
るならば、私たちは「脱原発として持続可能な社会」を目指す大きな流れに着くことをより意識して進んでいく必要がある、そんな気がします。
*このブログの記述は「脱原発市民ネットワーク徳島」を代表する考えではなく、ネットワークに参加する諸個人の意見です。